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川端康成気分を味わえる!『伊豆の踊子』を執筆した湯ヶ島「湯本館」の魅力

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ノーベル文学賞を受賞した川端康成が愛した宿が、伊豆の湯ヶ島「湯本館」。ロビーには絵画が飾られレトロな雰囲気が漂い、名作『伊豆の踊子』を執筆した部屋も現存する魅力ある宿です。第二の故郷とも呼び、川端康成が毎年のように訪れた宿の宿泊料金や宿の魅力もお伝えします

 

 

日本人ではじめてのノーベル文学賞を受賞した川端康成。

 

この川端康成が愛した場所が、静岡県伊豆市の湯ヶ島。そして名作『伊豆の踊子』を執筆した旅館が、静岡県伊豆市の湯ヶ島にあります。

 

その名は「湯本館(ゆもとかん)」。

 

現存する旅館で、今でも宿泊ができます。ロビーには『伊豆の踊子』の絵画が飾られ、川端康成が泊まった当時の雰囲気そのままの部屋も残されているため、川端康成の思い出を感じることができます。

 

川端康成が宿泊したといわれる風情のある旅館「湯本館」とは

 

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https://www.asahi.com/articles/ASN765F5PN73POMB00H.html

 

日本の小説家である川端康成、日本人ではじめてノーベル文学賞を受賞。

 

ノーベル文学賞は、現在にいたるまで、川端康成と大江健三郎の2人しか受賞していません。

 

川端康成は、『雪国』や『伊豆の踊子』など名作を執筆したことでも有名です。

 

そんな川端康成が『伊豆の踊子』を執筆したのが「湯本館」です。

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https://www.yumotokan-izu.jp/oheya.html

 

実は、名作『伊豆の踊子』は、川端康成が伊豆に一人で観光旅行をした時の体験を元にうまれたもので、修善寺から湯ヶ島の8日間の一人旅途中で会った踊子のいる旅芸人一座との経験を生かして執筆しています。

 

川端康成は伊豆にゆかりのある人物。湯ヶ島は川端にとって「第二の故郷」とも言われ、川端康成自身が通った土地でした。

 

今でも湯本館もホームページには「川端の宿」と書かれていて、川端康成だけでなく、『檸檬』などで知られる梶井基次郎、山桜の歌で知られる若山牧水も訪れています。

 

大浴場のほか露天風呂や野天風呂などお風呂が充実

 

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http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2643

 

湯本館では、天然温泉100%の源泉かけ流しの温泉を楽しめます。

 

注目は貸し切り露天風呂で、部屋やグループで貸し切りをします。岩場の中に温泉があり、幻想的な雰囲気です。

 

内風呂の宿泊客用の大浴場もあり、時間で男性と女性の入れ替えをしています。大理石でできた浴場や、ひのきでできている半露天風呂もあり、湯治客はもちろん、日頃の疲れを癒すために訪れるのもおすすめ。

 

温泉は、24時間入ることができるので、夜中だって早朝だって入れます。1種類だけでなく複数のお風呂を楽しんでみる贅沢気分も味わえます。

 

伊豆観光旅行として観光地を巡る楽しみもありますが、湯本館で温泉をメインにして、ここだけで温泉を楽しむような何もしない贅沢なプランを味わってみるのも楽しそうです。

 

川端康成は、眼底結核を患い、持病もあったようです。伊豆へは湯治もかねて毎年通っていたともいわれています。

 

湯治する人も来る湯ヶ島の湯本館、川端康成が昔、このお湯に入ったかもしれないと思いを馳せて入る温泉は感慨深いものもあるかも……。

 

湯本館のロビーは資料館?レトロで「インスタ映え」も

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https://www.yumotokan-izu.jp/kawabata.html

 

湯本館では、川端康成が宿泊した部屋を「川端さん」と呼んでいます。部屋は当時の雰囲気そのまま。書物や火鉢なども飾られ、昭和レトロな雰囲気を感じられます。

 

そして、湯本館のロビーは、まるで川端康成記念館。

 

『伊豆の踊子』の絵画や資料も飾られていて、少しレトロな雰囲気のあるロビーの椅子もインスタ映え必須。

 

そして、宿泊客が着ることができる湯本館のゆかたは、「山桜」の欄間の柄になっています。

 

湯本館の康成まんじゅうは「康成饅頭」で前日までの予約が必要。一般的な温泉まんじゅうと違うのは、川端康成の自筆サインが焼き印です。

 

貴重な温泉まんじゅうは、文学ファンならずとも、おみやげとしてもきっと喜ばれるはず。1箱10個入りで900円です。

 

宿泊料金は約2万円 川端康成の気持ちを味わってみる?

 

気になる料金ですが、和室、朝と夕食の食事つき、2人~3人1部屋で、16,500円~19,800円でした。シーズンによっても価格は変わりますが2万円程度で予約ができます。

 

季節によって鮎の塩焼き、鮎の煮びたし、しし鍋、黒毛和牛の陶板焼きを食べることができるようで、季節メニューも風流。部屋によっては子供が宿泊できることもあり、また、檜風呂つきの部屋もあり、好みに応じて予約できます。

 

湯本館の庭には苔や樹々が育ち、散歩をするのも気持ちよさそうです!!



湯本館

〒410-3206 静岡県伊豆市湯ケ島 1656-1

TEL:0558-85-1028
オフィシャルサイト:

www.yumotokan-izu.jp