伊豆急下田駅の目の前にある「下田時計台フロント」は、まさに下田駅に着いた皆さんを出迎えて、そして見送る“玄関口”の様な存在。いわゆる“観光のみやげ物屋さん”とは一風変わった、オリジナリティ溢れるプライベートブランドの数々を生み出し、開店前から行列が出来るほどのヒット商品を編み出すほどのHOTなスポット。そんな「下田時計台フロント」の人気アイテムをご紹介します!
紆余曲折を乗り越えて人気スポットになった「下田時計台フロント」
「下田時計台フロント」は、昭和36年に創業で、間も無く60周年を迎えようとしています。伊豆急下田駅と“同級生”で、下田観光にやって来る人々を温かく迎え続けてきました。下田の建造物の象徴モチーフともいうべき「なまこ壁」に、時計台がついた和洋館は、内装インテリアも和洋がバランスよく折衷したエキゾチックな雰囲気。天井には約50年前の新聞が壁紙チックに貼り付けてあり、レトロな空間がなんともお洒落です。そんな「下田時計台フロント」も、よくある“観光物産のお土産”を仕入れて売っているだけでは、目の肥えた観光客の興味が離れてしまっていた時期がある様です。
「下田の玄関口の役割の我々が、このままではいけない!」と、経営を引き継いだ社長は一念発起。7年前から、オリジナルブランド「IPPIN FRONT SELECT」を立ち上げ、特に客層として厚い女性層に馴じんでもらえるコンセプトやデザイン、そして持ち帰りやすさ、使いやすさまでに気を配って、その甲斐あって、まるでV字を描く様に、多くの下田観光の皆さんに支持される様になりました。
この夏7月にリニューアルオープンしたのは、「IPPIN FRONT SELECT」が、今や「下田時計台フロント」を支える“大黒柱”としてヒットしている証でしょう!
今では、古き良き老舗の品や昔ながらの定番商品も手掛けつつ、オリジナリティ溢れるアイテムがお洒落に演出されている、セレクトブティックなイメージのショップに進化を果たしたのです!!
地元の繋がりや縁が開発コンセプトの礎
「IPPIN FRONT SELECT」は、「美味しいもの、売れるものを作ろう」というビジネス魂だけにあらず。下田をはじめとする伊豆の生産者さんたちにスポットをあて、「アイデアも味も共同で開発し、現代ならではのお土産に求められるパッケージデザインと機能性」…つまり味だけでなく、「思わず買いたくなる」「電車でも持ち帰りやすい」という“お客さん視点”を盛り込んで、“コラボアイテム”をプロデュースしているのです。そこには、「このままでは下田の観光や生産事業が埋もれてしまう。“下田の顔”となる様な人気アイテムを、“玄関口”である我々フロントが生み出して行かなくては!」という現社長の“未来意識”があればこその商品開発への情熱、地元愛を感じました。
単にOEMでオリジナル商品を生産オーダするのではなく、地元の産物の良さを、県外からやって来る人々に知ってもらいたい、味わってもらいたい…だからこそ、ベースとなる商品作りを事業者さんと共同で手掛け、そして自店で手に取ってもらえるパッケージや、陳列を考える。これからの商品開発&販売にあるべき姿を垣間見た気がします!
「IPPIN FRONT SELECT」で人気のアイテム7選
テレビ放映で大ブレイク!「下田ミルクもち」
今「下田」で一番ホットな話題といえば、この「下田ミルクもち」の大ブレイクでしょう。8月に長嶋一茂さんがナビゲーターをつとめるテレビ番組で紹介されて以来、放送当日の夜から電話が鳴り止まないほどの反響が殺到し、店頭には開店前から大行列が出来て、開店数分で1日分が完売してしまうほどの超人気商品となりました。
下田といえば、ペリー艦隊の来航で、日本で初めて開国した港町。当時、アメリカ合衆国の外交官のハリス氏が、体調不良を起こし、治癒のためにミルクを求めた、というエピソードがある様で、下田にはミルクの所縁があるそうで…。
そんなエピソードから、「何か下田のご当地アイテムとして人気商品を生み出せれば」…とアイデアを模索しているときに、地元のパティシエのスイーツからインスパイアして、この「下田ミルクもち」の原点が生まれ、よりミルク味の芳醇さと食感を突き詰めていき、現在の大人気商品化に至る様です。
見た目は、マドレーヌの様な焼き菓子に見えるのですが、噛み締めてみると、不思議な食感!モチっとしたしっとり感のある歯ごたえと共に、ミルクの甘みのある柔らかな香りが広がるのです。これは、“秒で売り切れる”ほどの超絶ヒットアイテムになるのも納得です!
冷めたまま食べると、モチっと、しっとり食感、レンジでチンして食べると、フワッとホクホクな食感に、よりミルクの香りがアピールしてくる…両方楽しむのがオススメですね!!
究極の紅茶
静岡藤枝の茶葉で標高700mの山頂にしか生えていない在来種を使用しています。なんと、日本で唯一ここ藤枝にだけ生えている種類だそうです。えぐみ、しぶみがない優しい味わい。ぜひこれは、ストレートティーとして、その豊かな香りを味わって頂きたい逸品です。農薬や有機肥料も使っていないので、オーガニックにこだわる方に是非オススメ!!
伊豆のオレンジな塩辛
下田時計台フロント」は昔、火事になったことがある様で、その時、売り物にならない商品を巡って、多くの取引先から手厚いサポートを受けたそうです。「あの時の恩を返したい!返さねばならない!!」…そんな現社長の想いから生まれたのが、この「いか刺しニューサマー」。物産展でたまたま出会ったニューサマーオレンジを、お世話になった生産者さんに「このニューサマーで塩辛を作れないか?」と企画アイデアを持ち込んだのが発祥。ニューサマーオレンジだけでは甘すぎる塩辛になってしまうので、山椒でアクセントをつけることで、よりオリジナル性が溢れる塩辛が生まれました。女性が持ち帰りやすい薄い紙パッケージ、しかも濡れても大丈夫な紙で、このまま冷凍できる、というお客様想いも盛り込まれています♪今後はイカスミを使って新たなラインナップも企画中です。
わさびムース
新商品のオリジナルレシピのドレッシング。お客さんからのリクエストがきっかけで、1年がかりで編み出しました。「下田時計台フロント」にお邪魔していると、社長をはじめスタッフの皆さんが、観光客の皆さんと盛んにコミュニケーションされている姿をよく目にします。そんな会話の中から、お客さんのニーズにあったオリジナル商品のアイデアが生まれるって、素敵なことですよね♪
黒まんじゅう
こちらも「下田ミルクもち」と共に、「下田時計台フロント」で支持される人気アイテム。黒船にちなんで、「黒まんじゅう」だそうで、黒ごまと竹炭で芳ばしい香りが楽しめます。冷やして食べると、より一層、「黒まんじゅう」の美味しさが引き立つとか。
TAKAHASHI HONEY
「蜜蜂が絶滅すると人類が滅びる」と、かのアインシュタイン氏が警鐘を鳴らしたとか!?…そこで「だったら自分たちが良い蜜蜂を守り続けて、蜂蜜作りという文化を支える」と使命感を持って生み出されているのが、下田で生産されるこの「TAKAHASHI HONEY」です。季節限定で、珍しい鉢の巣入りの限定ボトルが「下田時計台フロント」で購入できます。オーソドックな蜂蜜の他、「ピーナッツ蜂蜜」や肌に優しい蜂蜜配合の石鹸、リップクリームも人気商品です。
INSTAGRIA
フリーズドライのフルーツがボトリングされていて、ワインを注げば即席サングリアに!というアイデア商品。インスタントと、Instagramをかけたデザインがまたお洒落ですね♪
こちらは、南伊豆で廃校を活用して、フリーズドライの工場が作られ、地元の雇用活性に一役買っている…そんな地元愛溢れる工場で生産されているワンアイテムなのも、素敵な心意気ですね!
如何でしたでしょうか?オリジナリティ溢れる「IPPIN FRONT SELECT」のアイテムたちは、ギフトとしてデザイン性が良いだけでなく、味ももちろん折り紙つき!現在は、店頭限定販売品が多いけれど、オンラインショップで通販できる商品もあるので、ぜひ覗いてみてくださいね!
「下田時計台フロント」公式サイト