ここ数年で一挙に人気が増した龍宮窟は、海食洞という現象によってつくられた海岸沿いにある下田市南部の洞窟です。
その洞窟が崩れたことによって、伊豆半島でも屈指の大きさを誇る"天窓"が大きな特徴です。海岸がハートの形をしているので、カップルで訪れるデートコースにも大人気!
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下田の喧騒から離れた秘境
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伊豆半島の一角である下田市には、いろいろな有名観光スポットがあります。例えば弓ヶ浜ビーチはその美しさで日本の渚百選に選ばれています。
歴史の授業で聞いたことはあるでしょうが、幕末の黒船来航・日本開国の立役者でもあるペリー提督が実際に歩いた場所といわれるペリーロードも人気の散策スポットです。
いろいろな観光名所がある下田市ですが、その市街地から少し外れたところにあるのが、今回紹介する龍宮窟です。
恵まれた自然の癒しが注ぐ楽園
龍宮窟がおすすめスポットなのは、自然の偉大な力強さを全身で感じられるパワースポットだからです。
こちらは海食洞といわれる洞窟です。海岸の波によって崖の柔らかい部分が削られていき、長い時間をかけて作られた洞窟のことです。
龍宮窟はこの海食洞の天井が一部崩れて作られました。その天窓は直径40~50メートル程度になりました。
これだけの天窓を誇るのは、伊豆の中では最大級です。しかも天窓の下にも立て、自然の力を実感できるスポットです。
龍宮窟を見下ろす形で遊歩道も整備されています。このため、さまざまな角度から龍宮窟の様子を観察できます。
龍宮窟そのものもそうですが、木々の隙間から天気がよければ伊豆諸島が見通せるかもしれません。
幻想的な空間が魅力
龍宮窟の魅力は、神秘的・幻想的という言葉がぴったり当てはまる空間だからです。特に先ほど紹介した天窓から龍宮窟を見下ろすことができます。
その光景ですが、ちょうどハートの形が見られます。カップルにおすすめのスポットといわれる由縁です。このハートの形を恋人と一緒に眺めることで、2人のきずなもより深まるでしょう。
そのほかにも見どころはたくさんあります。
例えば天窓から日中は日光が差し込んできます。その光ですが、少しぼんやりとした感じです。それが幻想的で非現実的な雰囲気を漂わせています。
また夏場、厳しい暑さの時にこちらに訪れると、洞窟の内部はひんやりしています。何か外部と遮断されたような感じがして、周りの喧騒から一人置かれたような感覚に陥ります。
カラフルな地層から時の流れを慈しむ
龍宮窟は色とりどりで、一枚の絵画を見ているような感じも楽しめます。海はコバルトブルーで大変きれいです。リゾート地に来ているかのような美しさです。
そしてもう一つ、崖の部分も見どころです。崖はキャラメル色をしていて、いくつもの地層によって構成されていることが肉眼で確認できます。
長い時間をかけてこの崖の地層が作られたことがはっきりわかるでしょう。
垂直に切り立ったその存在感は、現場に訪れたときに思わずのけぞってしまうほどの迫力があります。
龍宮窟へのアクセス方法
龍宮窟を訪れる場合、バスと車のいずれかになるでしょう。バスの場合、伊豆急下田駅から1分くらいのところにバス停があります。
そこから出ている田牛(とうじ)行きのバスで20分くらい、前の浜バス停で下車します。そこから歩いて3分くらいです。
車で訪れる場合には、国道136号線を南に走ります。すると田牛入り口という信号が見えてくるので、こちらを左折しましょう。しばらく道なりに走行すると鳥居のような看板が見えてきます。この鳥居に「龍宮窟 入口」と書かれています。道路沿いに駐車場があります。冬・春・秋季は無料ですが、夏季は有料となります。