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タイトル:伊豆最南端の石廊崎…断崖絶壁に祀られる神社

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伊豆半島の最南端の断崖絶壁石廊崎。この石廊崎にあるのが、石室神社です。断崖の切り立ったところに神社があり、初めて見た人は「どうやって建立したのだろう?」と疑問に感じるかもしれません。伊豆七不思議のひとつともいわれている、幻想的な光景が印象的です。

 

伊豆の最南端として絶景のロケーション「石廊崎」

 

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石廊崎は相模湾と遠州灘を分ける岬で、伊豆半島の最南端に位置しています。こちらから太平洋の水平線をずっと眺められます。

 

天候がよければ、伊豆諸島を眺めることも可能です。石廊崎港から遊歩道が続いているので、20分も歩けば到着できます。石

 

廊崎はゴツゴツした岩が一面に広がっています。溶岩流が水中に噴出する際に、水で急激に冷やされます。その結果、バリバリに砕け、ゴツゴツした岩を作り出します。石廊崎の崖を見てみると、無数のくぼみがあります。ハチの巣のような感じといえば想像つきやすいかもしれません。

 

このくぼみの中にあるのが、石室神社です。

 

岩の間にはめ込まれたかのような神社

 

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石室神社はまさに岩のくぼみの中にはめ込まれている神社といった佇まいです。社殿の屋根には岩が迫ってきています。ちょっとしたはずみで押しつぶされてしまうのではないかというダイナミックさと迫力があります!!

洞窟の中に神社がある感じでもあります。この神社は歴史があります。というのも棟札が残されているのですが、大宝元年に奉納されたものです。

 

大宝元年というと701年のことです。いかに歴史ある由緒正しき神社であるかうかがえるでしょう。

 

ちなみに現在の社殿は1901年(明治34年)に建て替えられています。以前は「石廊崎権現」といわれていました。海上安全や厄除け、商売繁盛、学業成就の神様として奉られています。

 

伝説の帆柱が見どころ

 

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石室神社を訪れたのであれば、帆柱がガラス窓から見られますから見ておきましょう。これは伝説の帆柱といわれています。

 

この帆柱には言い伝えがあります。石廊崎の周辺は海運では難所といわれていました。江戸時代千石船が航海しているときに台風に巻き込まれました。この時「船員を救ってくれれば、帆柱を奉納する」と神様に約束したそうです。

 

その結果、波が奇跡的に収まって、彼らは無事に江戸までたどり着いたといいます。その帰りに約束通り、海に帆柱を流しました。するとちょうどその時大波が発生して、石室神社のあるところに打ち上げられて横たわったものといわれています。

 

断崖の中腹でもアクセスしやすい

 

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石廊崎や石室神社に向かうには、伊豆急の下田駅から出ている石廊崎行きの東海バスに乗車します。

 

すると「石廊崎オーシャンパーク」というバス停がありますので、ここで下車します。ここから歩いて10分くらいの場所です。

 

石室神社は石廊崎の断崖の中腹に位置しています。そんなところにアクセスするのはリスクが高いと思うかもしれません。しかし遊歩道や階段が整備されているので、無理なくアクセスできます。ただ岬に向かったポイントでは、崖の上を歩く格好になります。手すりがあるので転落の危険性はありませんが、寄りかかるなど安全のために行わないほうがいいでしょう。

 

まとめ

 

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石室神社にある帆柱を見ると、「江戸時代にどうやってここに運んできたのだろう?」と不思議な感じがします。櫓で作られた帆柱は、実に長さが12メートルほどあります。断崖絶壁のところに、クレーンなどの重機が一切なかったはずなのでより謎です。伊豆七不思議のひとつといわれているのも納得できるでしょう。

 

石室神社まで遊歩道を使って移動するのですが、水平線を一望できるポイントがあります。景色だけでなく、浜風が吹いて季節によっては大変心地よいです。伊豆旅行の際には一度訪れてみませんか!?